12月10日に、アーツ千代田3331にて行なわれている「これはゲームなのか?展#2」に行ってきました。
昨年大好評を博した「これはゲームなのか?展」、私は都合上参加できなかったのですが今回は参加できました。
前回は無料だったことや会場が狭かったこともあって、入場制限がかかったりしたようですが、今回は有料になったこともあってか比較的ゆっくり見れるようです。
以下、ネタバレがあります。
会期は今週日曜までなので行かれる方は、読まないほうが良いかもしれません。
開放的な空間。アート感が出ていました。
●ふぇ?
まず目に入ってきたのはやたらでかい灰色のモニュメント。
かつて石のお金は持ち運べないほど大きく、所有の土地を表すためのものだったという話から着想があるとかないとか。
石の穴から、前の石を見えるように、石を置いて、なるべく距離を稼ぐらしいです。
●ゲームの住人
「ルールは呪いである」というのは前回のこれはゲームなのか展でも触れられていたようだが、まさに呪いにしたものがこれ。
札を持つと、会場を回っている間、呪いに応じた行為をしなければならない。たとえば、拍手をし続けるとか、びんぞこ眼鏡をかけるとか。
ゲームは自ら呪いにかける行為であり、自由を制約する行為なのであろう。
●ルールの伝言
コンポーネントからルールを逆算する。
ゲームに慣れてしまうと、わずかな情報から、似たようなルールを探してしまう。
それも呪いの一種のように思える。
●記憶交換ノ儀式
各自の記憶をキーワードにして、他社と交換し、もらったキーワードをあたかも自分の体験のように語る。
体験しても時間の経過とともに色々な脚色や記憶違いなどのノイズが入るのならば、今、キーワードから再構成して語ったことは本当に「体験していないもの」と言えるのだろうか。
今は言えても10年後は?
●リモートビューイング
透視役と捜索役に分かれて、透視役が吊された箱に入ってヒントを出して、捜索側が対象の場所を探す。
アニュビスの仮面や、間取りカルタに似ている。
明確に「ゲーム」である。明確にゲームであることはとても安心できた。
●それ食べたい
配られたカードで前菜と、メインと、デザートを作る。
勝敗を決める基準はないものの、これも明確に「ゲーム」だと感じた。勝敗を決めることはゲームであることの必要条件ではないのですね。
●ゴミを投げるゲーム
見たまんまゴミを投げて箱に入れるアレ。
ゴミなのに、展示の中で一番アートっぽかった。
ゴミも貯まればアートになる。
ゴミは物販でも売られている。
買った。100円。
ネタバレになってしまうので会期期間終わったあとに詳しく話したいなと思っています。
— まる (@marumaru_nontan) 2019年12月10日
ひとつだけ。
物販で、生まれて初めて「こちらはゴミで100円になります」というパワーワードを聞き、100円を払ってゴミを買い、ゴミを袋に入れて貰いました
稀有な体験。
“これは物販なのか?” pic.twitter.com/Pz2gZslA75
ゴミの中身は…秘密。
●屍
ゲームのコンポーネントを二度と使えない形にしてしまったもの
二度とゲームはできない。ルールを抜かれた屍。
死ぬまでにピラミッド?死ななかったピラミッド。
●幽霊
屍と対になるもの。
何も書いてないのに、置いてあるだけで近づかなくなる。ルールが勝手に決まっている。
それは幽霊。
こちらも物販で買えます。
気に入ったので一匹欲しかったが、手を出せる値段ではなかった。
●ルールのたまご
100円でルールが売られているよ。
出てきたルールをカプセルとともに捨てるまでがワンセット(?)
●宇宙ドミノ2019
倒すのはいいが、戻すのは一苦労。
倒されたドミノを戻すスタッフを眺める遊び。
これはゲームなのか?
●虚構の名盤
引いたタイトルを、並んでいるアルバムジャケットのふさわしいと思うものを選び、そのうちの一つの曲と交換する。
勝ち負けなんてないのに、ふさわしいのはこのアルバムかあのアルバムかと考えてしまう。
●創造的なゲーム、ゲーム的な創造
会期を丸々使って一つのゲームをやろうというもの。
だんだん街が出来上がっていく。最後に頑張って勝敗決めるらしい。
製作者の意図は違うと思うが「俺はルールなんてしらねぇし、読まねぇ!置きたい場所に置きたいやつを置くぜ!」という人がいることがよくわかる。
●GOCCO
いつもやっていることはゲームではないか?という問いかけ。
●○○の椅子
監視されてるのは本当に自分なのか。
人間は高いところが大好き!
写真があるのはこんなところです。
最初はどんな人が作ったのかを書こうと思っていたのですが、ノイズな気がしたので、なんとなく誰が作ったかとかは省いて紹介してみました!
いろいろ楽しくて、思いの外長く滞在してしまいました。
小難しいことは考えずに、面白そうだなってくらいで見に行ったので、小難しいことは考えてませんし、それぐらい肩の力を抜いてみた方が楽しいと思います。たぶんね!
今回は協賛企業の株式会社イトミックスの社長と一緒に伺ったのでいろいろ解説が聞けたのも楽しかったですね!
これはゲームなのか?展は、今週日曜日まで!!何か気になったら、行ってみて良いと思いまーす!!!