ソロゲーム特集第二回!!!!
さて、前回は割と前の作品であるオニリムを紹介したので、今度は比較的最近の作品を紹介します。
冒険企画局さんの「さかな、さざなみ、さようなら」です。
評価 6点
https://boardgamegeek.com/boardgame/292936/fish-farewell-forever
冒険企画局さんはこの他にも、「シェフィ」「ゴリティア」「カレンと海賊の島」と、ソリティアを多く出されています。
この作品は2019秋のゲムマの作品で、エッセンシュピールにも出展されたようです。
英題は「Fish, Farewell, Forever 」。直訳で「さかな、お別れ、永遠に」って感じかな。
さて、内容は、仏教色があるテーマ。現世の様々なしがらみや欲望を捨て去って、解脱を目指し、輪廻の輪から抜け出し、真の自由を求めるカードゲームです。
なんのこっちゃですね。僕もなんのこっちゃです。輪廻の輪から抜けるってのは解脱のさらに上の概念なのかな???(全く宗教に造詣が深くないので見当違いならすいません…)
★ゲームの概要
さて、ゲーム内容は「デッキ解体」カードゲームです。
デッキ構築でもなく、圧縮でもなく、解体です。勝利条件は全てのデッキのカード(=煩悩や信念)をゲームから除外する(彼岸に送る)ことです。
スタート時は30枚のカードでデッキになっています。そこから5枚引いて手札にし、スタート。
スタート時。山札置き場や、除外したカード置き場もある。
ターンでは、手札を全て使い切り。使い切ったら全部捨て札に送って、次の5枚をデッキから引きます(ここだけ見ると通常のデッキ構築ゲームっぽい)。
1ターンでは、手札から、原則1枚のカードをゲームから除外することができます。
ただし、カード毎に除外のためのコストが設定してあり、それだけの「徳」をカードから生み出さないと、除外できません。
左上の数値が除外に必要な「徳」の数。
そして、強力なカードはそれだけ、業が深いので、必要な「徳」の数も大きい。にもかかわらず、「徳」を生み出したカードは、使用済みとなって、そのターンでは除外できない。自分で自分を除外できないのです。
その結果、強いカードの除外を後回しにすると、強いカードを除外をできる「徳」を生み出せるカードがなくなり詰みます。
じゃあ強いカードから潰していけばいいかというとそう単純でもなく、必要な「徳」が多いだけの除外が困難な業の深いカードもあるので、上手く順序立ててデッキを薄くしていかなければなりません。
最強の3カードを除外するのに必要な「徳」は「6」。これをどのタイミングで除外すべきか…。
弱いカードを除外ばっかすると詰むし、されど強いカードを早く除外すると思うように進むことができない。
そこにジレンマが生じるゲームです。
★オススメポイント
クリアするだけならゲームはそれほど難しくはありません。
一風変わったテーマと、それにマッチした「デッキ解体」というシステムに興味があればぜひぜひ遊んでみてください。
上手く勝利すると、なんとカード以外のコンポーネントも解放させることができるらしいですよ!!(ちょっと何言ってるかわからない)
👍
①「デッキ解体」という興味深いシステム。
②アートワークが素敵。テーマも良い。
③定価なら2000円行かない価格。
👎
①クリアだけならやや簡単目。
②慣れてくると、ゲーム展開は同じになりがち。