評価 8点
https://boardgamegeek.com/boardgame/294693/nokosu-dice
Quoth Gamesさんが2016年に出した同人のトリックテイキングゲームをengamesさんがこの前のゲムマ(2019秋)に流通版としてリメイク。
用語を使うと、マストフォロー、トランプありのビッドありのトリックテイキング。
人数分ラウンドを行う。
まずカードを配る。5色、0-7の数字が各一枚ずつ(3人の場合は4色0-6)。
そのあと、ダイスを規定数得るのだが、これがまず親がジャラッと振ってから、規定数をドラフトピックする。ピックしてダイスは自分の前に公開しておく。
このダイスはカードと同じ5色。
このダイスの使い方が面白い。
まず、必ず1個だけ誰にもピックされなかったダイスが残る。このダイスの「色」そして「数字」が切り札となる。つまり、このダイスは「切り札表示用」というわけ。
例えば、青の3の目のダイスが残ったら、「青」が切り札となるとともに、数字の「3」も切り札となる。
面白い。
次に各自がピックしていったダイス。
実はこれも、トリックにおいて、カードと同様に使える。
つまり自分の前に「黄色の4」のダイスがあれば、「黄色の4」の手札があるのと同じ。
うん。面白い。
さらにさらに、このゲームはビッド式…つまり勝てるトリック数を当てるゲームなのだが、そのビッドを最後に使わなかった手元のダイスで行う。
たとえば残ったのが「緑の6」なら、6回勝つという表示になるわけ。
すなわちラウンド中に、ビッドが決まる仕組みなのですね。しかしマストフォロー。ビッドとして残そうとしたダイスが仕方なく出さなければならないことも!
もう最高。
なお、申し訳程度のトリックをとったことによる得点はあるものの、ビッドを当てないとまず勝てない点数配分。
それだけに最後まで気を抜けないところもグッド。
だんだんダイスの使い方がわかってきて、「なるほど、なるほどね」と呟いてしまう。
やや、切り札のマストフォローの処理がトリックテイキング慣れしてない人には難しいかもしれませんが、何時間でもできる、楽しいゲームだと思います!
👍
①ビッドが重要なゲームなので、手札の強弱によって、ゲームが左右されにくい。
②個性的なダイスの使い方。よくこんなの考えたなぁ。
③色覚障害対策もバッチリ。
👎
①切り札関係の処理を含め、トリックテイキング慣れしていない人にはやや難しいか。
②トリックテイキングゲームにしては、3-4人とプレイ幅は狭い。