まるのブログ

ボードゲームの感想とか

ERA 剣と信仰の時代

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評価 6点

 

https://boardgamegeek.com/boardgame/270971/era-medieval-age

 

最近日本語版が出た、パンデミックで有名なマットリーコックのダイスゲーム。

ロールスルージエイジズのリメイクらしいが、ロールスルージエイジズはやったことがないので比較はできない。

 

プレイヤーは個人ボードが与えられており、ペグが刺さるような(レゴのような)ボードになっている。

ここに建物をぶっ刺して建築し、都市を作ろうと言うのが目的。

 

サイコロを振って資源を算出し、その資源で建物を建築する。

ダイスは4種類あって序盤は4個しかないが対応する建物を建てると、その分ダイスが増える。

これによって資源算出がだんだん増え、加速度的にゲームが進む仕組みだ。

 

得点は建物毎に割り振られているが、特筆すべきは城壁。

城壁で建物を囲みきると囲まれた中の建物の得点は倍になる。ボードゲーマーなら倍がいかに強いかというのはお分かりいただけるだろう。

 

しかし広く広く作ってゲーム終了まで囲みきれなかったら、単なる手の無駄。その見極めが肝心。

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見極めを間違えて慌てて囲んだが“囲んだだけ”で終わった例。もちろん点数は伸びない。

 

であれば、囲みやすいように隙間なくぎゅうぎゅうに詰めれば良いじゃない…って思うかもしれないけれど、ダイスにドクロマークが振られており、このドクロマーク数によっていろいろなことが起きる。

その中の一つ「疫病」が起きた時には、建物が隣接していると「隣接している建物それぞれにつき-1点」というドギツイマイナスを食らう可能性があり、痛し痒し。

疫病さえ発生させなければ良いが、なかなか疫病の発生条件はちょうどいい(?)感じなので、なんの対策もしないと、ちょくちょく発生してしまう。

そのあたりの調整はさすがというところ。

 

このほか、単独で高得点源となる高度な建物が4種類あったり、城壁で囲まれている範囲が一番広い人に得点が入ったりする中、うまい具合に疫病等による大失点を喰らわずに、得点を稼いでいくわけだ。

 

ゲーム終了条件は規定数の種類の建物が売り切れたラウンドで終わる。

これが、思いの外早い。しかも大体一気に売り切れる。

悠長にまちづくりしていては勝てない。

 

短い気もするが、ある意味ちょうどいいのかもしれない。

 

👍

①1時間程度で終わる手軽さ。

②ほぼ同時並行で行われるので、ダウンタイムが少ない。

③広がっていく都市。箱庭感が好きな人は多いだろう。

 

👎

①建物間のコスト調整はこれでいいのかやや疑問が残る。

②だいたいなんでも建てられるような状況になったら終わるタイミング。じっくり楽し見たい人には不向きか。