まるのブログ

ボードゲームの感想とか

ブラス:ランカシャー

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評価 8点

 

https://boardgamegeek.com/boardgame/28720/brass-lancashire

 

マーティン・ワレスの「ブラス」のリメイク。

まあ言わずと知れた傑作ですが、近いうちに日本語版が出るようなので触れたいなと思いました。

 

いわゆる重ゲーに入ると思いますが、やることは結構簡単で、「配られたカードを一枚使って一回アクションをする」これを二回やるのが一手番。で、まだ山札にカードが残っていれば二枚補充の繰り返し。

カードは、すなわちアクション回数なわけですね。

 

ゲーム内容はネットワークビルディングで、基本的にはネットワーク(船または鉄道)を広げて、都市に建物を建てて、その建物が実績を果たすと、「得点」と「ラウンド毎の収入」が増える(即金で入らないのがポイント)。

基本これの繰り返し…まあどうやって良い建物を建てて、どうやって実績を達成させるかに頭を捻るわけですな。

 

しかし、ネットワークを広げるのにも金、建物を建てるのも金なので、兎にも角にも金が足りない!にもかかわらず、収入は毎月毎月チマチマ入ってきて、終盤でもない限りドカンと入ってこない。

 

そこで登場するのが、ワレスの代名詞とも言える「借金」!

とは言ってもブラスの借金は安心安全ニコニコローン。なんと返済不要!!!!

毎ラウンドの収入を1金減らすだけで10金の借金ができる!なんてお得なんだ!!!!

あ、ちなみにゲーム開始時は毎ラウンドの収入0金スタートですけど、マイナス収入に突入させて借金も可能です。うーん親切。闇金かな?

(まあそんなこんな言っても、ブラスの借金は実際そんなキツくないです。収入が減ることよりアクションを一回使うことの方が大抵問題です)

 

あともう一つ特徴的なのは、前半と後半に分かれていることでしょう。

前半は「運河の時代」でネットワークは船で構築します。

一回全部カードを使い切った時点で、リシャッフルして後半「鉄道の時代」の開始。船を全部(すなわち全てのネットワーク)をボードから取り除いて、また、建物のうち一番安いものも全部取り除かれます。そこからスタート!

残っているものは先進的な建物だけになってしまい、賑わっていたボードは一気にさびしくなりますw

もっとゆっくりとした産業革命はできなかったのかと聞きたくなりますが、ここもゲームとしてはとっても面白い。

どこにどの建物を残して後半に備えるか。前半では後半への準備(布石)も非常に重要になるということです。

 

まあこんな感じです。

めちゃめちゃ要点だけしか言ってませんが、詳しいルールは腐るほどネットに上がっていますのでそちらを御覧ください!

面白いですから未プレイの方は是非やってみてくださいな。

 

👍

①選びうるアクションが多くない。よって長考になりにくく、遊びやすい。にもかかわらず悩ましい。

②言語依存がほぼない(都市名くらい)。

③前半後半でほとんどできることは変わっていないのにグッと一手の重みが増すのが楽しい。

 

👎

①序盤の行動が定石化している部分がある。

②「自分のネットワークになっている」状態と、「輸送網が繋がっている」という状態を混同しやすい。