まるのブログ

ボードゲームの感想とか

アズール サマーパビリオン

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評価 7点

 

https://boardgamegeek.com/boardgame/287954/azul-summer-pavilion

 

SDJも獲った、僕が大好きなアズールシリーズの三作目。

タイルが菱形になった。

 

アズール(一作目)やアズールシントラのステンドグラス(二作目)でおなじみのシステム。つまり、いくつか並んだ4個タイルが乗ったボードから一色のタイル全てを取っていき、それを全てのタイルがなくなるまで続ける、一種のドラフトを行う。

 

しかし、アズールと異なり、取ったタイルは即時に配置する必要はない。取ったタイルは一時的にストックされ、全てのタイルをプレイヤーが取った後配置フェイズが行われることとなった。

これにより、ある程度、計画を持たずして進めてもよくなって、配置フェイズに入った後で考えられるのは、一作目に比べて各段に優しくなった印象がある。

 

そのほかにも、ラウンド毎にオールマイティーとなるタイルが決められており、配置の際には好きな色のタイルとして扱って良くなっていたりする。これによって特定のタイルを埋めることがそれほど難しく無くなっており、マイルド感が大きい。

他にも、点数計算が直感的になっていたり、配置フェイズにも条件を満たすとボーナスタイルを獲得できたりと、キースリング(作者)の優しさが限界突破という感じだ。

 

ただし、それだけシビアなところが削られているわけで、アズールでは「殺るか殺られるか」という精神で他人(主に下家)のボードを穴の開くまでみながらやっていて、そこがいい所だが(感想には個人差があります)、サマーパビリオンはそれほどギチギチにやらない感じ。

アズールシリーズ、どれがいいかは、好みの問題ですかね。

 

ま、初めてアズールするひとと一緒にやるなら、サマーパビリオンが断然オススメですね!

 

👍

①分かりやすい得点計算方法。

②あからさまな脱落はほぼない、優しいシステム。

③相変わらず、見栄え最高!

 

👎

①配置フェイズが別途できたことにより、思ったより時間がかかる。

②アズールが持っていた痺れるようなインタラクションが薄れている。

ラマ

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評価 5点

https://boardgamegeek.com/boardgame/266083/llm

 

クニツィアの今年のカードゲームで、SDJノミネートもされた。

 

1-6とラマのカードがある。配られたカードを順々に出して行く。

数字カードはそのまま数値が失点で、ラマのカードは10点の失点。ただし同じ種類のカードは複数枚でも1枚分の失点扱い。

 

手番では直前に出されたカードと「同じカード」か、「一つ次の数字のカード」を出すだけ。6の次はラマで、ラマの次は1となっており、循環している。

 

出したくなかったり、出せなかったら山札から一枚引く。

また、出したくも引きたくもない時には、ラウンドからフォールド(降りる)ことができる。

降りると失点が確定してしまうが、失点が増えることもない。

 

誰かが全てのカードを出し切るか、全員フォールドするとラウンド終了。誰かが規定数失点するまで続ける。

 

 

 

ラマの面白いところはなんといってもフォールドのタイミング。

出せない時に、失点してフォールドをするのか、引いてチャンスを待つのか選択が面白い。

最下位にならないようにするだけならそそくさとフォールドするのが安全だが、トップを取りにいくならあまり消極的になるのも考えもの。

特に一回大量失点すると、その後フォールドしてじわしわ真綿で首を絞められるように死ぬより、全てのカードを出し切った時に失点を返還できるルールがあるのでそれを狙ったりするようになるところに面白さがある。

 

ただ、序盤に順調にカードが捨てられ誰かが残り一枚になった時、あまり手札を推測する要素がないので、あっさり出しきりで終わってしまうことが多々ある。

そういうときは失点も多くなりがちなので、そういう場面ばかりだとつまらないかもしれない。

 

まあ10分でやれるゲームですから細かいことは気にすんな!

 

👍

①お手軽なゴーアウト。時間調整に最適。

②ルールに垣間見えるクニツィアらしさ。

③フォールドするかしないかの判断に面白みがある。

 

👎

①あっさり終わってしまう確率が結構高い。

②カードを貯めて全員のフォールドを待つ戦略も面白いが、リスクが高く、なかなか取りづらい。

これはゲームなのか?展#2 に行ってきました

12月10日に、アーツ千代田3331にて行なわれている「これはゲームなのか?展#2」に行ってきました。

https://is-this.a-game.tokyo

 

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昨年大好評を博した「これはゲームなのか?展」、私は都合上参加できなかったのですが今回は参加できました。

前回は無料だったことや会場が狭かったこともあって、入場制限がかかったりしたようですが、今回は有料になったこともあってか比較的ゆっくり見れるようです。

 

以下、ネタバレがあります。

会期は今週日曜までなので行かれる方は、読まないほうが良いかもしれません。

 

 

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開放的な空間。アート感が出ていました。

 

 

●ふぇ?

まず目に入ってきたのはやたらでかい灰色のモニュメント。

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かつて石のお金は持ち運べないほど大きく、所有の土地を表すためのものだったという話から着想があるとかないとか。

 

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コンポーネントのメインはこちらのジオラマ

石の穴から、前の石を見えるように、石を置いて、なるべく距離を稼ぐらしいです。

 

 

●ゲームの住人

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「ルールは呪いである」というのは前回のこれはゲームなのか展でも触れられていたようだが、まさに呪いにしたものがこれ。

札を持つと、会場を回っている間、呪いに応じた行為をしなければならない。たとえば、拍手をし続けるとか、びんぞこ眼鏡をかけるとか。

ゲームは自ら呪いにかける行為であり、自由を制約する行為なのであろう。

 

●ルールの伝言

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コンポーネントからルールを逆算する。

ゲームに慣れてしまうと、わずかな情報から、似たようなルールを探してしまう。

それも呪いの一種のように思える。

 

 

●記憶交換ノ儀式

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各自の記憶をキーワードにして、他社と交換し、もらったキーワードをあたかも自分の体験のように語る。

体験しても時間の経過とともに色々な脚色や記憶違いなどのノイズが入るのならば、今、キーワードから再構成して語ったことは本当に「体験していないもの」と言えるのだろうか。

今は言えても10年後は?

 

●リモートビューイング

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透視役と捜索役に分かれて、透視役が吊された箱に入ってヒントを出して、捜索側が対象の場所を探す。

アニュビスの仮面や、間取りカルタに似ている。

明確に「ゲーム」である。明確にゲームであることはとても安心できた。

 

●それ食べたい

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配られたカードで前菜と、メインと、デザートを作る。

勝敗を決める基準はないものの、これも明確に「ゲーム」だと感じた。勝敗を決めることはゲームであることの必要条件ではないのですね。

 

●ゴミを投げるゲーム

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見たまんまゴミを投げて箱に入れるアレ。

ゴミなのに、展示の中で一番アートっぽかった。

ゴミも貯まればアートになる。

 

ゴミは物販でも売られている。

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買った。100円。

 

ゴミの中身は…秘密。

 

●屍

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ゲームのコンポーネントを二度と使えない形にしてしまったもの

二度とゲームはできない。ルールを抜かれた屍。

死ぬまでにピラミッド?死ななかったピラミッド。

 

●幽霊

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屍と対になるもの。

何も書いてないのに、置いてあるだけで近づかなくなる。ルールが勝手に決まっている。

それは幽霊。

 

こちらも物販で買えます。

気に入ったので一匹欲しかったが、手を出せる値段ではなかった。

 

●ルールのたまご

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100円でルールが売られているよ。

出てきたルールをカプセルとともに捨てるまでがワンセット(?)

 

●宇宙ドミノ2019

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倒すのはいいが、戻すのは一苦労。

倒されたドミノを戻すスタッフを眺める遊び。

これはゲームなのか?

 

●虚構の名盤

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引いたタイトルを、並んでいるアルバムジャケットのふさわしいと思うものを選び、そのうちの一つの曲と交換する。

勝ち負けなんてないのに、ふさわしいのはこのアルバムかあのアルバムかと考えてしまう。

 

●創造的なゲーム、ゲーム的な創造

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会期を丸々使って一つのゲームをやろうというもの。

だんだん街が出来上がっていく。最後に頑張って勝敗決めるらしい。

製作者の意図は違うと思うが「俺はルールなんてしらねぇし、読まねぇ!置きたい場所に置きたいやつを置くぜ!」という人がいることがよくわかる。

 

●GOCCO

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いつもやっていることはゲームではないか?という問いかけ。

 

●○○の椅子

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監視されてるのは本当に自分なのか。

人間は高いところが大好き!

 

 

写真があるのはこんなところです。

最初はどんな人が作ったのかを書こうと思っていたのですが、ノイズな気がしたので、なんとなく誰が作ったかとかは省いて紹介してみました!

 

いろいろ楽しくて、思いの外長く滞在してしまいました。

小難しいことは考えずに、面白そうだなってくらいで見に行ったので、小難しいことは考えてませんし、それぐらい肩の力を抜いてみた方が楽しいと思います。たぶんね!

 

今回は協賛企業の株式会社イトミックスの社長と一緒に伺ったのでいろいろ解説が聞けたのも楽しかったですね!

これはゲームなのか?展は、今週日曜日まで!!何か気になったら、行ってみて良いと思いまーす!!!

 

 

ラティス

この記事は、ボドゲ紹介 Advent Calendar 2019 - Adventarの7日目のエントリーとして書きました。

昨日は私のソウルメイトゆれひさんのクラスクの紹介…ではなくてSET&MATCHの紹介でした。皆さん読みました?ゆれひさんの人となりがわかる、パワー溢れる文章ですよ!

 

 

 

ジングーベージングーベー♪

世間はクリスマス一色。年末も年末。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

さてそんな中、ワタクシが紹介するボードゲームは…こちら!!

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クリスマスと全く関連性のない青くシックな箱、書いてある絵も南国的な絵面。

ラティス(LATICE)でございます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/183959/latice

 

ボードを広げると、こんな感じ。

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そしてボード上に配置するタイル。6種6色。

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アブストラクト風ですが、袋引きがありますのでいわゆるアブストラクトではありません。

 

 

 

ラティスのルールは簡単。自分の番になったら自分のラックにあるタイルを一枚取ってベシッと置くだけ。簡単でしょ?

 

しかし、一つだけ条件があります。

既に置かれているタイルと隣接(縦横)していなければならず、さらに隣接タイルと、形か色のいずれかが一致していなければならない。

 

ボードゲーマー「あ、これ進研ゼミで見たことあるやつだ!」

 

はっはー。確かに。よくあるやつだね。

まあでもそういうことです。

んで、手持ちの袋からランダムにラックにタイルを補充して、一番最初にラックと袋の中の自分のタイルをなくしたプレイヤーの勝ちです。

 

ん?なんだ?クソゲーか?

 

まあ待ちなさい。

一枚ずつ配置してったら置けないプレイヤーが出ない限り先出し勝ちじゃん!って思うじゃないですか。

実はこのゲーム。太陽の石というカッコイイアイテムを使えば、なんと連続手番ができちゃうのです!!!

 

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これひとつでもう一回手番できるだと!?

 

ちなみに隣の小さめの青い石(ハーフストーン)は、2つで太陽の石1個分の効果。

 

じゃあこの太陽の石、どうやって手に入れるのか。

実はボードには太陽マークが書いてあって、ここにタイルを埋めると、1個もらえます。

 

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うん。太陽マーク、結構ある。

 

さらに、3個のタイルに囲まれたマスにもし置くことができたら、それでも1個もらえます。置ける条件が厳しいですからね。ボーナスというやつです。

ちなみに、2個のタイルに囲まれたところに置ければ半分の石を1個もらえます。

 

さらに実はなんと、4個のタイルに囲まれた場所におければ太陽の石は2個もらえます!!!

ちなみに4個のタイルに囲まれたマスに置くことがタイトルの”ラティス“と呼ばれます。元気よく「ラティス」と叫びましょう!!

 

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たとえばこんなところがあれば…

 

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ラティス!!!!ちなみに3個のタイルに囲まれた場所に置いた場合もトレフォイルというカッコイイ名前がついています。

 

しかし、勘のいいボードゲーマーさんならお察しの通り、普通に考えるとラティスなんてほぼ起こるはずがありません。どのタイルも置けない場所になるのが通常でしょう。

 

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こんな感じになるとこの間には何も置くことはできません。

 

そこで登場したのは風タイル。

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この風タイルを使うと、配置済みのタイル1枚を縦か横にスライドさせられる。このスライドの時、スライド先に関しては配置条件(色か形一致)を無視できます。

 

そしてスライドして空いた場所に…

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ラティス!!!(風タイルを使ったときだけ、石を使わなくとも連続手番可能)

 

そして獲得した石を使って、連続手番!

あー爽快!!!(個人差があります)

 

ちなみに、連続手番とは言いましたがタイルの補充は最後行うので、どんなに頑張っても配置できる枚数は1手番で最高5枚。

中盤から後半にかけてはどんどん加速していきます。バンバン石を使って連続手番していきましょう。

 

先に置き切った奴がウィナーだ!!!!!!

 

 

こんな感じでラティスの紹介でした(もうちょっと細かいルールありますけども割愛)。

アブストラクト風ですが、タイルは袋引きなので運の要素も強いですし、30分程度で終わります。

一応4人までプレイ可能ですがおそらく2人がベスト。ガチガチなゲームではないので、2人の楽しい時間におすすめです。

あと、風タイルが強いので均等に配布する選択ルールを入れたほうが良いでしょう。

 

 

さてここまでがゲームの紹介でしたが、なかなかコンポーネントの作りも丁寧なので紹介させてください。

 

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綺麗なプラタイルです(通常版は紙タイル)。しかもよく見ると色毎に違う模様が書いてありしっかり色覚障害対策済み。

 

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しっかりしたタイル立て。

 

そして重要な説明書…

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日本語がある!!!!

しかもしっかりとした意味の通る日本語です。

 

 

そんなこんなで、家族と、恋人と、ふたりでゆっくりとボードゲームを楽しむ時間に如何でしょうか。

なお、この記事は、ラティスのデラックスエディションを参照して書きましたので、通常盤では異なる場合がありますのでその際はご容赦ください。

 

 

 

 

ここまで書いて、BGG見てたら、私は気付いてしまったのです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/283542/latice-hawaii

ラティス…ハワイ…?

発売年が2019…なんだこれは????

再販…なのか?

 

 

ということで取り寄せました!(12/6到着)

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なんかフレーバー的なのついてる。画像だとわからないですがタイトル部分、銀の箔押しです。

 

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ボードも箔押し。タイルはやや軽いプラタイル。柄部分はシール(最初から貼り付け済)。エッジが盛り上がってて剥がれることはなさそう。

 

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シースルーの涼やかなタイル立て(綺麗)。ハーフストーンが微妙に大きい。

 

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ルールブックは英語のみ。ただし、確認した所、ルールブックに書いてあるURLからPDFの日本語ルールはダウンロードできた。

 

ルールはざっとみた感じ同じでした。

なんで「ハワイ」ってつけたのかわかりませんが、もしこの記事を読んで興味の湧いた方がいらっしゃったら、こちらでも遊んでみてください!(旧版は絶版っぽいので)

 

 

 

さて、明日のアドベントカレンダーは、うぃりあむさんのタペストリーの紹介記事だそうです。

ストーンメイヤーの新作ですね。楽しみです!

ノコスダイス

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評価 8点

 

https://boardgamegeek.com/boardgame/294693/nokosu-dice

 

Quoth Gamesさんが2016年に出した同人のトリックテイキングゲームをengamesさんがこの前のゲムマ(2019秋)に流通版としてリメイク。

 

用語を使うと、マストフォロー、トランプありのビッドありのトリックテイキング。

 

人数分ラウンドを行う。

まずカードを配る。5色、0-7の数字が各一枚ずつ(3人の場合は4色0-6)。

 

そのあと、ダイスを規定数得るのだが、これがまず親がジャラッと振ってから、規定数をドラフトピックする。ピックしてダイスは自分の前に公開しておく。

このダイスはカードと同じ5色。

 

このダイスの使い方が面白い。

 

まず、必ず1個だけ誰にもピックされなかったダイスが残る。このダイスの「色」そして「数字」が切り札となる。つまり、このダイスは「切り札表示用」というわけ。

例えば、青の3の目のダイスが残ったら、「青」が切り札となるとともに、数字の「3」も切り札となる。

 

面白い。

 

次に各自がピックしていったダイス。

実はこれも、トリックにおいて、カードと同様に使える。

つまり自分の前に「黄色の4」のダイスがあれば、「黄色の4」の手札があるのと同じ。

 

うん。面白い。

 

さらにさらに、このゲームはビッド式…つまり勝てるトリック数を当てるゲームなのだが、そのビッドを最後に使わなかった手元のダイスで行う。

たとえば残ったのが「緑の6」なら、6回勝つという表示になるわけ。

すなわちラウンド中に、ビッドが決まる仕組みなのですね。しかしマストフォロー。ビッドとして残そうとしたダイスが仕方なく出さなければならないことも!

 

もう最高。

 

なお、申し訳程度のトリックをとったことによる得点はあるものの、ビッドを当てないとまず勝てない点数配分。

それだけに最後まで気を抜けないところもグッド。

 

だんだんダイスの使い方がわかってきて、「なるほど、なるほどね」と呟いてしまう。

やや、切り札のマストフォローの処理がトリックテイキング慣れしてない人には難しいかもしれませんが、何時間でもできる、楽しいゲームだと思います!

 

👍

①ビッドが重要なゲームなので、手札の強弱によって、ゲームが左右されにくい。

②個性的なダイスの使い方。よくこんなの考えたなぁ。

③色覚障害対策もバッチリ。

 

👎

①切り札関係の処理を含め、トリックテイキング慣れしていない人にはやや難しいか。

②トリックテイキングゲームにしては、3-4人とプレイ幅は狭い。

ゲームマーケット2019秋に行ってきました

11/23、24とゲームマーケットでした

 

私は23に一般参加。

生憎の雨模様、風も強く、かなりコンディションは悪かったです。

それにもかかわらず、朝から長蛇の列ができていました。

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ブログ用と全然考えていなかったため、写真を全然撮らなかったですが、人気サークルさんや、エッセン新作を販売するところなどには、長蛇の列ができていましたね!

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大人気ノスゲムさんのボードゲームブローチ

 

僕は待機列で冷えた身体をあたためるために、今年のフードの目玉?フードエリアのラーメンを食す。

開場前から仕込みをされていたようです。

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基本価格900円、チャーシュー追加300円。寒い中なので値段以上の価値がある。

 

フードは他にも、松屋さん、ピザーラさん、ケバブさんなどありました。

 

袋を家から持ってきていたのですが、雨の中水濡れした疑惑から使えず、助かったのはまじかるベーカリーさんの無料袋配布。

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作品はめちゃくちゃ並んでたので買えませんでしたが、店舗で見かけた際は購入しようと思います!

 

オインクさんの海底探険コマのペイントイベント。一個200円。

私が行った時はお子さんが塗っていて微笑ましかったです。

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コマが小さいので塗るのは結構難しい

 

私の画像フォルダにはこれだけしか残っていない…

んんん?ボードゲームの画像がひとつもないぞ!?

まあいいか。

 

最後に。

ここ数年くらい東京のゲームマーケットはずっと晴れでしたが、この二日間は悪天候でした。

ゲームマーケットは今年春から青海展示棟になりましたが、青海展示棟は屋外に雨をしのげる場所がほぼありません。

 

雨対策かはわかりませんが、春は、朝は屋内に待機スペースを作って、昼からキッチンカーに開放して飲食スペースをつくっていました。

しかし、秋は飲食スペースを最初から作り、待機列は屋外からダイレクトに展示場所に入るようになっていましたが、これは良くなかったと思います。

今回の入場方法では、雨合羽を脱ぐまもなくスペースに入場することになります。床がまあ水浸しです。中には、朝イチに雨合羽を脱がずに目的の場所に並びに行った人もいたのではないでしょうか。

 

やはり可能ならば、春のような方がよいと思います。(まあそうするとラーメンは食べれないかもしれませんが…)

運営的に雨はずっとなかったので想定外だったかもしれませんが、次に期待です!

 

まあしかし、大きなトラブルも聞こえてきませんので成功したのだと思います!

運営の方、出展された方、参加者の方、おつかれさまでした!

ゲームマーケット大賞2019予想

今週末に行われるゲームマーケットで、表彰式があるゲームマーケット大賞。

昨年の秋ゲムマから今年の春ゲムマまでの作品が対象です。

 

例年はゲームマーケット当日に大賞及び各賞の発表があったのですが、今年は事前に発表するとのこと。

今日はその大賞(及び各賞)予想を行います!

 

さて、最終候補は以下の5作品。

http://gamemarket.jp/notice/%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%88%e5%a4%a7%e8%b3%9e2019%e3%80%80%e6%9c%80%e7%b5%82%e5%80%99%e8%a3%9c%e4%bd%9c%e5%93%81%e7%99%ba%e8%a1%a8/

 

 

1 作品紹介

まずはひとつずつどんなゲームか紹介していきます!

 

①FILLIT(フィリット)

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法人でゲームを制作されているラディアスリーさんのアブストラクトゲーム。2-4人。

コマが通った軌跡上に置くチップを全て置き切るのが目的。

手番では自分のコマを一直線に(止まるまで)動かすのと、自分の色のガラス玉を一マス動かすのを両方行う。

コマの軌跡上にチップを置くのでたくさん移動したいが、ガラス玉と相手のコマは飛び越えられないので、相手をストーンで妨害したり、逆にストーンを上手く使って道を作ったりするゲームです。

 

②FOGSITE(フォグサイト)

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ソルナーゲームズさんの1vs多数のゲーム。

多数側は探索者となり散り散りとなった仲間と合流して「脱出」と宣言すれば勝ち、1人側はガーディアンとなり探索者を攻撃して時間切れまで追い込めば勝ち。

ガーディアンは5×5の形にダンジョンを作って、そこに冒険者を配置する。

冒険者はそれぞれ自分視点のマッピングを行い、自分がどこにいるのか推測する。

ドラゴンクエストダンジョンをみんなでやるような感じですね。

 

③ポラリッチ

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daitaiさんの子供から遊べる瞬時アクション足し算ゲーム。

自分のカップにキューブを入れて「ポラリッチ」の合図でいっせいにオープン。全体のキューブの合計数が特定数より上か下か丁度かを判断して早く対応するコマにカップを被せる。

なかなか白熱します。

 

④横濱紳商伝デュエル

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OKAZU brandさんの二人用ワーカープレースメント。

海外でも評価の高い横濱紳商伝の二人用。

4人のワーカーがいるが、ワーカーで強弱があるのが特徴。基本的に弱いアクションしか打てないワーカーから置いていく。

ワカプレらしく先取り要素があるので、必然的に強いワーカーは残り物からアクションを選ぶことになる。

海外からの注文をこなしたり、教会に行きまくったり、技術を開発したり、いろいろやれるがワーカーは足りないぞ!

 

⑤斯くして我は独裁者に成れり

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クリエイティブAHCさんの正体隠匿系カードゲーム。正体隠匿と書かれているが、隠匿しなくてもいいのが特徴。

各自全ての役職カードを一枚ずつ持っていて、ラウンドが進むごとにカードを捨てることによって役職を搾り、最終的に一枚のカードになる。

その時全体で残った役職と、影響力マーカーの状況によって勝敗が決まる。

正体隠匿というか正体決定系!?

 

 

 

2 大賞予想

ということで、以上が最終候補の5作品です。

では、早速僕の大賞予想は以下のとおりです。

 

大賞…斯くして我は独裁者に成れり

キッズ賞…ポラリッチ

エキスパート賞…該当なし

 

3 理由

斯くして我は独裁者に成れりは、「正体隠匿」とか「役職」とかいうと「えー人狼系かよー」といってしまいそうなゲームですが、やってみると全く違うことがわかります。

まず、自分で役職を決めるというのが、本当に自分が決めるということ。他の人のカードの効果で捨てさせられるとか、捨てたカードと交換とか、そんなものは一切ありません。

そして、嘘はつく必要はないし、なんなら一言も喋らなくとも良いこと。全然ゲームとして成立します。

 

で、やってみると「今回はこの役職で勝ってやろう」って気持ちになるんですよね。

そこまでたどり着くのにどのように誘導や交渉するのか、あるいはそれに乗っかるのか…そんなことを考えながらプレイできます。

なかなか無いプレイ感。この独自性を評価されるんではないかな〜ってことで大賞予想としました(僕が知らないだけで、似たようなゲームがあったらすいません)。

 

あ、キッズ賞予想のポラリッチは、単純にこれしか該当しうるものがないかなと思いました!

エキスパート賞は、横濱紳商伝デュエルが該当しうるようじも思いましたがまあ世間でいうところで言えば中量級ですので、今回は該当なし予想ということで!

 

 

そんなことで、ゲムマ大賞はそろそろ発表されるのかな!?

発表を楽しみにしたいと思います!!!