さて、ソロゲーム特集第四回。
今回ご紹介するのはこのゲームです。
シルヴィオン
評価 6点
https://boardgamegeek.com/boardgame/143405/sylvion
シルヴィオンは、第一回に紹介したオニリムシリーズ(ONIVERSE シリーズ)の作品です。このシリーズどこからカウントするかは悩ましいですが、おそらく3作目ということになると思います(オニリム→エクィリブリオン→シルヴィオン)。
オニリムと同様に、特徴的な絵柄がいい味を醸しています。
★ゲームの概要
シルヴィオンはいわゆるタワーディフェンスゲームです。
プレイヤーは森(シルヴィオン)の守人となり、襲ってくる火の精霊軍団から森を守るという内容になっています。
精霊というとなんか良さげですが、敵です。
さて、このゲームは以下のような配置をします。
ちょっとわかりづらいのですが、カードに囲まれた4×4のフィールドが戦場となります。
一番右にある4つのカードの山が敵の精霊の山で、敵は毎ラウンド右から左に、基本1歩ずつ動いていき、一番左に到達されるとダメージを喰らいます。
攻め入ってくる火の精霊。左上に数字が強さです。
我々森の守人は、攻め入ってくる軍団に「泉」を配置して対抗します。
これが泉…?なんだこの生き物は…左上の数字の上が呼び出すコスト、下の数字が防御力です。
泉カードは動けず、ただ待つだけ。火の精霊が泉カードと同じマスまで来た時に、数値が大きいほうが勝ち残り、小さいほうが消え去ります。
この状態から火の精霊が一歩攻めてくると戦闘になりますが、泉の方が強いので泉が生き残ります。
基本的には、上手く泉を配置して火の精霊デッキが尽きるまで、守り切り、かつ、終了時に規定数のライフを持っていると勝ちになります。
…と言ったものの、シルヴィオンを彩るのは、実はさまざまな特殊カード。
上の方の赤いカードは、火の精霊を味方するカード、手札を強制的に捨てさせたり、火の精霊を強化したり、動きを加速させたりとやりたい放題です。前のラウンドは余裕だったのに、強化&加速で一気に大打撃ということも珍しくありません。
下の方は、我らが森の動物カード。ぶっちゃけ泉カードだけでは頼りない。重要なドローソースになる「梟」や、端的に火の精霊を一匹消してくれる「象」など…彼らの力がなくては森の平和は守れません!
★オススメポイント
ゲームの詳しい進め方は割愛しますが、しっかりとした、タワーディフェンスです。
火の精霊の猛攻は、気が抜けません。緊張感があります。
手札も潤沢で余裕かましてたら、火の精霊が3倍速で動き、一撃必殺を食らった図
手札もカツカツで、タワーディフェンス型のゲームが好きな方にはおすすめできます。
なお、シルヴィオンの特に面白いところは、ゲーム(戦闘)が始まる前のデッキ構築要素だと思います。
実はこのゲーム、森側のカードは、必須レベルのめちゃくちゃ強カードから、むしろ圧縮してやりたいくらいの雑魚カードまで入り混じっています。
なので上手く、デッキを作っていく必要がありますが、自由にカードが選べない仕組みになっているため、あっちを取るか、こっちを取るか…と、とても悩ましいのです。
(ただし入門ルールはデッキ構築なし。ゲームに慣れているならば最初から上級ルールで良いと思います)
マイナスポイントとしては、割と準備が面倒くさいことです。
デッキ構築頑張ってしたのに、手札が事故ってすぐに負けるとかいうこともあったりします。
あと、プレイマットがあったら欲しいゲームナンバーワンです。ちょっと寂しいんですよね。見えないグリッド線を見ながらゲームするのが…
そんなやや惜しいシルヴィオンですが、時々遊びたくなるのでやっぱり良いゲームなのだと思います。
余談ですが、日本ではシルヴィオンはあまり売れなかったのか、「ONIVERSEシリーズ」はこれ以降、日本語版が発売されなくなってしまいました…残念。
シルヴィオンも在庫がなくなったら再販はないでしょうから、見かけたら買っておいて損はないかも!?
👍
①あまりないタワーディフェンスタイプのソリティア。難度も高めで、繰り返しやりたくなる。
②デッキ構築要素。どれを取るか、どれを取らないか。悩ましい。
③在庫が長らくだぶついていたためか、安く手に入る?(そろそろ在庫が切れてきているかも)
👎
①ルールブック上、難易度調整がプレイヤーに委ねられている感がある。ビシッと決めて欲しい。
②準備が割と面倒くさい。プレイマット欲しい。